夏の終わりにふと、元気がない自分を振り返り、考える。暑い夏だったし、疲れも溜まったのかなと思った。体温は正常だし、血圧も高くない、食欲は無い訳ではないけれど何をどう食べたいのかはわからない。ボーっと考えていると、さっきからつけていたラジオから山崎まさよしのセロリが流れてきた。優しい歌声に何だか、ほんわかした気分になってふと、山盛りのサラダがたべたくなった。セロリもきゅうりもトマトも入れて、マカロニとハムとツナも乗せよう。そう思うといてもたってもいられなくなって来た。
スーパーに着くと、サラダに合いそうな色とりどりの野菜が多く並んでいた。最近は変わった野菜もあって、黄色い小さなトマトや小さな白菜のようなチコリやハーブ系の葉物ミックスまである。自宅でレストラン並みのサラダが食べられそうだ。ドレッシングの種類も豊富だ。和風、ゴマ、レモン、ピリカラの中華、トッピングもあってチーズやカリカリベーコンも個包装されている。バラエティ豊かなラインナップを見るだけで元気が出てきた。たくさんの買い物の荷物を抱えてスーパーから出るときには、元気がないことをすっかり忘れていた。